1. List データ型

List データ型 

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一方、[3,8,9] のような値は複数の計算結果を含んでいるとも、複数の候補値を同時に重ね合わせたような1つの値であるとも解釈できます。リストをアプリカティブ・スタイルで使うと、非決定性を表現していることがはっきりします。

まずは Applicative としての List を復習する:

import cats._, cats.syntax.all._

(List(1, 2, 3), List(10, 100, 100)) mapN { _ * _ }
// res0: List[Int] = List(10, 100, 100, 20, 200, 200, 30, 300, 300)

それでは、非決定的値を関数に食わせてみましょう。

List(3, 4, 5) >>= { x => List(x, -x) }
// res1: List[Int] = List(3, -3, 4, -4, 5, -5)

モナディックな視点に立つと、List というコンテキストは複数の解がありうる数学的な値を表す。それ以外は、for を使って List を操作するなどは素の Scala と変わらない:

for {
  n <- List(1, 2)
  ch <- List('a', 'b')
} yield (n, ch)
// res2: List[(Int, Char)] = List((1, 'a'), (1, 'b'), (2, 'a'), (2, 'b'))